【選択肢は銀行だけじゃない】モノラインレンダーとは?
カナダでモーゲージを組む場合、大手銀行のほか、クレジットユニオンや中堅の銀行、またモーゲージだけを取り扱っている「モノラインレンダー」など、多岐にわたる選択肢があります。
CMHCのデータによれば、2020年には大手銀行でモーゲージを組む人が70.38%を占めていましたが、2023年11月第一四半期ではその割合が57.22%まで低下し、モノラインレンダーを含む他の貸し手が好まれる傾向が見られました。
モノラインレンダーは、モーゲージに特化した金融機関で、預金口座やクレジットカードなど他の商品は提供していません。この特異性が、競争力のある金利と柔軟な契約条件で人気となっています。
それでは、モノラインレンダーについて詳しく見ていきましょう。
モノラインレンダーとは?
単一(mono)の貸出業務を行う金融機関は、モノラインレンダーと呼ばれます。
モノラインレンダーは、当座預金口座、クレジットカード、GIC、各種ローンなどのサービスを提供する銀行とは異なり、モーゲージのみを取り扱っています。
これにより、市場での競争力を保ちつつ、金利やサービスに焦点を当てています。
モノラインレンダーの利点
金利が低い ーモノラインレンダーは通常、店舗を持たず、モーゲージブローカーを通じて提供されます。これにより諸経費が低く抑えられ、低金利として顧客に還元されます。
柔軟性 - 繰り越し返済などの契約条件が柔軟で、顧客に優れたサービスを提供しています。
自営業者への対応 ー 2年未満の自営業や銀行の融資条件を満たさない借り手にも対応しています。
不動産登記 ー モノラインレンダーは、不動産登記の際に通常、Standard Chargeとして登記されます。これにより、ターム終了後に他のレンダーや銀行に移行しやすくなり、より競争力のある金利にアクセスできる他、法的手続き費用も抑えることができます。
モノラインレンダーのリスクについて
モノラインレンダーも大手銀行同様に高度な規制と認可を受け、融資のガイドラインや情報開示に従う必要があります。したがって、モーゲージを組む際のリスクレベルは、銀行と同等です。また、買収があった場合、モーゲージは買収先の金融機関に移管されます。
銀行と異なる点として、対面できる支店がないため、契約後にカスタマーサポートが必要な場合は、電話対応となります。
近年、ネットバンクの利用者が増え、不要なサービスをカットすることで金利の還元が行われていると感じる方も増えています。このトレンドは、モノラインレンダーにおいても共通しており、お客様への還元やサービス内容の向上が特に焦点とされています。
銀行だけではなく、モノラインレンダーの金利やサービスをもっと知りたい方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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