知っておきたい、3種類のモーゲージの違い
将来、家の購入を考えられている方は、モーゲージについてご自身でお調べになっている方も多いと思います。また、調べていくなかで、頭金20%以下の住宅ローン保険付き、頭金20%以上の住宅ローン保険付き、頭金20%以上の住宅ローン保険なしの3種類のモーゲージがあることに気づく方も多いのではないでしょうか?
どれも似ているようで、この3種類は、金利・条件と共に大きく異なります。
この3種類のモーゲージの違いについて、ご紹介します。

頭金20%以下の住宅ローン保険付きモーゲージ
頭金が20%以下の場合、住宅ローン保険に入り、モーゲージの借り手が住宅ローン保険に入る必要があります。カナダのメジャーな住宅ローン保険会社は、CMHC,Sagen, Canada Gurantyの3社のいずれかです。住宅ローン保険料は、通常モーゲージの総額に組み込まれる為、前払いをする必要はありません。(ただし、一部の州では保険金額に税金が課され、クロージング日(決済日)に支払う必要がある場合があります)
住宅ローン保険付きモーゲージは、貸し手の銀行やレンダーではなく、保険会社が債務不履行のリスクを引き受けることにより、貸し手の資金調達コストが下がるため、通常この3種類の中で最も低い金利となります。
ただし、住宅ローン保険付きのモーゲージには以下の制限がかかります。
‐ 不動産購入価格は、1ミリオンまで。
‐ 本宅として利用すること(賃貸用、不動産投資は不可)
‐ リファインナンス(借り換え)はできません
‐ カナダにある不動産のみ
‐ 償還期間は最長25年まで
‐ ストレステストが適用されます
‐ 定めらた総債務返済比率が適用されます
頭金20%以上の住宅ローン保険つきモーゲージ
このモーゲージは、上記の住宅ローン保険つきモーゲージと似ていますが、借り手は保険料を支払う必要はありません。代わりに、貸し手の銀行・レンダーが保険料を支払います。
これにより、頭金が20%以下の住宅ローン保険付きモーゲージの金利と同じく、金利の競争力を持ちますが、モーゲージの借入額が65%以下でない限り、頭金20%以下に比べて、金利は低くなりません。
しかし、住宅ローン保険付きのモーゲージは、保険会社が定めた特定の要件を満たしている為、依然としてリスクが低いと考えられています。
頭金20%以上の住宅ローン保険付きのモーゲージには以下の制限がかかります。
‐ 不動産購入価格は、1ミリオンまで。
‐ モーゲージの借入額が物件価格の80%以下
‐ 本宅として利用するか、小規模な賃貸物件は2~4戸まで
‐ 購入・他行へ切り替えは可能。リファインナンス(借り換え)はできません
‐ 償還期間は最長25年まで
‐ ストレステストが適用されます
‐ 定めらた総債務返済比率が適用されます
住宅ローン保険なしモーゲージ
頭金が20%以上あり、CMHCなどの住宅ローン保険がないモーゲージです。
これにより、住宅ローン保険のガイドラインに沿う必要がありません。
しかし、借り手が債務不履行になった場合のリスクをすべて借り手が引き受けることを意味しているため、場合によっては、3種類のモーゲージの中で金利が高い傾向になります。
住宅ローン保険なしのモーゲージは以下の要件になります
‐ 不動産購入価格が1ミリオンを超えてもOK
‐ 償還期間は、30年(Bレンダー、プライベートレンダーなどはそれ以上の場合があり)以下
‐ 賃貸を含むユニットもOK
‐ ストレステストは、民間金融業者や特定の信用組合など、政府の規制を受けていない金融機関を利用する場合は、不要。
いかがでしたでしょうか?一言にモーゲージと言っても、様々な種類とその種類によって要件が異なってきます。これからモーゲージを組まれる場合、ご自身のニーズに合わせて、最適なものを選択する必要があります。ご自身にあったベストなモーゲージがわからないという方は、ぜひご相談ください。
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