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2022年最後のカナダ中央銀行の政策金利発表について


2022年12月7日、今年最後の8回目の政策金利の発表があり、カナダ中央銀行は、さらに政策金利を0.5%引き上げました。これにより、プライムレートは、5.95%から6.45%に引き上げられます。したがって、変動金利の場合、$100,000毎のモーゲージにつき、毎月約$28.5の支払いが増えることになります。


では、この利上げの背景、モーゲージへの影響など、モーゲージブローカーの視点からお伝えしたいと思います。



ストレステストへの影響

この金利の上昇に伴い、ストレステストの基準も上昇します。年収$100,000毎につき、今回の利上げ前では約$445,000のモーゲージの借入ができました。しかし、今回の金利上昇に伴い、負債がなくクレジットスコアが良好であっても、年収$100,000毎につき、最大$420,000ほどの借入可能金額になります。


現在のカナダ経済の状況

インフレ率は、依然として世界的に高止まりしており、世界の経済成長は減速しております。また、サプライチェーンの遅延要因は徐々に緩和されつつあります。


カナダ経済の第3四半期は予想以上に好調で、需要超過の状態が続いていました。商品輸出は好調ですが、金融政策がカナダ国内の需要を抑制しているとの見方が強まっています。


住宅市場のマーケットは引き続き低下しており、銀行の予測では、2022年末から2023年前半にかけて減少傾向にある見通しです。


10月のCPI(消費者物価指数)によるインフレ率は、6.9%にとどまり、商品価格やサービス価格は大幅に上昇しています。しかし、コアインフレ率でみた場合、3カ月の変化率は低下しており、物価の上昇の勢いが弱まっている可能性があります。しかし、現在のインフレ率は依然として高いままです。


カナダ中央銀行は、需要と供給のバランスを取り戻し、インフレ率を目標値の2%に戻すため、政策金利の利上げの必要性を、引き続き注視していくと思われます。


次回のカナダ中央銀行の政策金利の発表は、2023年1月25日です。


カナダの政策金利は、物価やサービス価格の変動を指標化したCPI(消費者物価指数)を、重要な経済の指標としてみています。そのため、12月21日に発表される11月のCPIレポートが、来年1月25日の政策金利の発表に大きく関わってきます。


11月のインフレ率が下がっていることを願いたいですね。



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