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2023年12月6日ーカナダ政策金利の発表について

今朝、カナダ中央銀行は、3会合連続で金利を据え置きを発表しました。

政策金利は、引き続き5.0%で、プライムレートは7.2%です。


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以下では、今回の金利据え置きになった背景について、詳しく説明いたします。



世界の経済状況

世界経済は減速し、インフレは緩和しています。金融状況も緩和され、長期金利は急激な上昇から減少に転じています。米ドルは、カナダドルを含む様々な通貨に対して弱体化しています。


カナダの経済状況

カナダでは、2023年半ばに経済成長が鈍化しました。金利の上昇が消費に影響を及ぼし、過去2四半期の消費成長率はほぼ0に近い結果となりました。


企業投資はほぼ停滞し、労働市場は緩和しています。雇用の創出は労働力の増加よりも遅く、求人数は減少し、失業率はわずかに上昇しています。ただし、賃金は引き続き4-5%上昇しています。全体としてのデータからは、経済が過剰需要ではなくなっていることが示唆されています。


経済の減速により、様々な商品やサービスのインフレ圧力が低減しています。ガソリン価格の低下も相まって、10月のCPIインフレ率は3.1%に低下しました。


住居価格のインフレ率は、引き続き高金利が影響しており、上昇傾向にあります。カナダ中央銀行の優先指標となるコアインフレの指標は3.5〜4%の範囲で推移しており、10月のデータはこの範囲の下限に位置しています。


こうした最新のデータに基づき、カナダ中央銀行理事会は金利を据え置くことを決定しました。


画像:bloombergより

今後の見通し

コアインフレの動向とCPIインフレの見通しは引き続き評価され、必要に応じて金利を引き上げる可能性が示唆されています。


焦点は引き続き、経済の需要と供給のバランス、インフレの期待、賃金の成長、および企業の価格設定行動に置かれています。カナダ中央銀行は、カナダの物価安定を回復し、2%のインフレ目標を達成することを目指しています。


次回のカナダ銀行の発表は2024年1月24日です。


この発表についてのご意見やご感想がありましたら、お気軽にメッセージをお送りください。


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