2023年4月12日ーカナダ政策金利の発表について
今朝、カナダ中央銀行は今年2回目の政策金利の据え置きを発表しました。 プライムレートは引き続き6.70%です。
変動金利をお選びになっている方は、月々の支払いに変更はありません。
世界の経済状況
世界の経済成長は予想以上に力強いものとなっています。しかし、最近のアメリカの銀行セクターのストレスにより、信用状況が引き締まっています。アメリカの成長は、今後数カ月減速し続けると予測されており、特にカナダの輸出にとって重要なセクターが弱体化すると思われます。
カナダの経済状況とこれから
GDP成長は、2023年の残りの期間中は弱く、2024年に徐々に回復すると予想されます。また、経済が2023年後半に供給過剰に近づいていくと思われます。
インフレ率(CPI)は、2月に5.2%まで緩和されたため、カナダ中央銀行は2023年半ばまでにインフレ率が3%まで低下し、2024年末までには目標の2%まで低下すると予測しています。
最近のデータでは、インフレ率は今後数カ月間低下し続けると予測されていますが、サービス価格や賃金の上昇率は依然として高く、価格設定も正常化されていないため、引き続きインフレ率の緩和は課題となっています。カナダ中央銀行は、これからの指標とコア・インフレ率の動向に基づいて、引き続き金利政策を行っていくと思われます。
また、カナダ中央銀行は、インフレ率(CPI)を2%の目標に戻すために、必要であれば再び利上げの可能性も示しています。
まだまだ油断はできません…。
次回のカナダ中央銀行の政策発表は2023年6月7日です。
この発表について、ご意見、ご感想などありましたら、お気軽にメッセージください。
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