2023年6月7日ーカナダ政策金利の発表について
今朝、カナダ中央銀行は、0.25%の政策金利の利上げを発表しました。
プライムレートは、6.70%から6.95%に上昇します。
変動金利をお選びになっている方は、$100,000毎のローンにつき、月々$15.34の支払いが増えることになります。
以下では、もう少し今回の利上げの背景について、書きたいと思います。

世界の経済状況
1年前と比較すると、エネルギー価格の下落が反映され、世界のインフレ率は低下傾向にあります。しかし、依然としてインフレ率は高い水準にあります。このため、銀行は物価の安定を回復するために、追加の利上げを継続する可能性が高いと考えられます。
カナダの経済状況とこれから
2023年第一四半期のカナダ経済は、予測を上回る好調な結果となりました。GDP成長率は3.1%であり、住宅市場でも売買が活発化しています。超過需要が予想以上に持続しており、移民や労働者不足により労働市場も活気づいています。
4月のCPI(消費者物価指数)は4.4%と、10カ月ぶりの上昇となりました。商品やサービスの価格が予想よりも高くなっています。カナダ中央銀行は、今年の夏までにインフレ率が3%まで低下すると予測していますが、過去数カ月のコアインフレ率は3.5%から4%の範囲で推移しており、超過需要が続いていることから、インフレ率が目標の2%を上回って高止まりする可能性が懸念されています。
上記の情報に基づき、理事会は金利を引き上げることを決定したと考えられます。マネーサプライの削減は引き続き金利の変動に影響を与える要素となり、今後もコアインフレの動向やCPIインフレ率の見通しは重要な評価基準となるでしょう。
カナダ中央銀行は、物価安定を回復し、2%のインフレ目標を達成するために、引き続き困難な決断を下すと思われます。
次回のカナダ中央銀行の政策発表は2023年7月12日です。
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