カナダのクレジットスコアについてーその①
クレジットスコアと聞いても、カナダに来たばかりの日本人には馴染みが薄い言葉ではないでしょうか?
しかし、カナダで生活していく上で、クレジットスコアは、車のローンを組む、クレジットカードの利用限度額をあげていく、家を借りる、モーゲージを組むなど、様々な場面で必要となってきます。
クレジットスコアが低いと、頭金が多く必要となる、高い金利でしか借り入れできない…などといったことに直面する可能性が出てきます。
では、クレジットスコアとはどういったものでしょうか?
まずは、クレジットスコアの仕組みを知ることにより、クレジットスコアを構築・改善していくことができますので、ご紹介していきたいと思います。 なお、クレジットスコアのトピックについて、内容が長くなる為、3部に分けてご紹介致します。
この記事は、カナダでモーゲージブローカーとして活躍し、過去10年、何千人ものクレジットスコアを分析し、スコアを修復するために学んできた、"The Credit Game"の筆者 Richard Moxleyさんの本をベースに、お話していきます。また、このブログではすべての内容はカバーできませんので、さらにクレジットスコアについて詳しく知りたい方や、子供がクレジットカードを持つ年齢になったときに、ぜひ読んで頂きたいお勧めの一冊です。 |
クレジットスコアとは何か?
クレジットスコアとは、個人の信用(Credit)力を評価し、数値化されたものです。そのスコアをもとに、お金のコントロールする力、信用度があるかということをはかることができます。
クレジットスコアはどのくらい必要なのか?
カナダでは、FICOと呼ばれる、フェアアイザック社(The Fair Issac Corporation)が提供している
クレジットスコアモデルを採用しています。また、カナダは、Equifax、TransUnionの二大信用調査機関がクレジットスコアを計算しています。
クレジットスコアは300~900の間の数字で表されます。また、スコアの数字において、カテゴリーに分けるとすれば、Richardさんの経験上、以下のように分類されています。
モーゲージを組む場合、スコアが680あれば、良いスコアとされています。
(なお、この記事を書いている際、ある銀行よりミニマムクレジットスコアを一時的に700に上げると連絡がありました。ローン審査が厳しくなっている現在、700あったほうが安心かもしれない…というのが私の考えです*2023年3月現在)
Poor | Fair | Good | Excellent | Amazing |
300-575 | 575-629 | 630-679 | 680-750 | 751-900 |
それでは、クレジットスコアについて その②で、二大信用調査機関の違いをご紹介していきます。
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