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頭金(ダウンペイメント)のオプションについて

カナダで家の購入を考えたとき、まず頭金(ダウンペイメント)をどのくらい払えるのか、どこから資金を調達するかを決めることが、重要な最初のステップになります。カナダで、利用できるダウンペイメントはどのようなものがあるのでしょうか?オプションをご紹介します。


カナダの最低限必要な頭金(ダウンペイメント)の額は?

カナダでは、必要最低限の頭金(ダウンペイメント)の額は、購入物件価格によって、異なってきます。

購入物件価格

必要最低限の頭金(ダウンペイメント)

$500,000 まで

5%

$500,000 ~$999,999

始めの$500,000に対する5%と、残りの$500,000を超えた額に対して10%

$1,000,000 以上

金融機関によって規定が異なります(*以下に補足)

上記の補足として、物件購入価格が$750,000場合、詳しい内訳をすると

$500,000×5%=$25,000 と $250,000×10%=$25,000合わせて、$50,000必要になります。


*物件価格が1ミリオン以上の場合、頭金(ダウンペイメント)については、各金融機関が設定するSliding Scaleによって異なります。また、価格帯が同じでも物件ごとに状況が変わりますので、詳しく知りたい場合は、こちらにお問合せください。


頭金(ダウンペイメント)の額によって影響される3つのこと

1. 購入可能物件の予算が分かります。

2.月々の支払金額が変わってきます。

3. 頭金が20%以下の場合、カナダ政府プログラムの、CMHC(住宅保険ローン)が必要になります。


頭金(ダウンペイメント)として、使える6つのオプション

1. 所有している物件を売って頭金にする。


2. 銀行の預金(セービング・チェッキング)

 過去90日の銀行取引明細書(Bank Statements)が必要になります。その理由は、カナダでは、マネーロンダリングに厳しく、ある一定の金額以上の振り込みがないか、確認されます。


3. ギフト

 近親者からのギフトとして、受け取ったお金を頭金(ダウンペイメント)としても使えます。近親者とは、親、祖父母、兄弟、子供にあたります。また、そのお金がギフトである(返済しなくてもいい)という、ギフトレターのサインが必要になります。また、友人などから貰うお金は、返済しないといけないお金=負債とみなされ、ギフトダウンペイメントとして、利用できません。

また、金融機関によって、頭金の何%までギフトととして使えるという基準が変わってきます


4. 借りる

条件によっては、ダウンペイメントの一部を借りるということも可能です。


5.  投資信託、株、GIC、TFSAなど

こちらも、預金と同じく、過去90日の取引明細書が必要になります。


6. RRSP

RRSPも、ダウンペイメントとして利用できます。

First Home buyerの場合、Home Buyer's Planとして$35,000までがペナルティなし(非課税)で、引き出しが可能です。ただし、15年以内に引き出した分を、RRSPに全額返済する必要があります。


では、First Home buyerではないが次の家の購入を考えている場合、このHome Buyer's Planはもう一度利用できるのでしょうか?



答えは、”使えます”。ただし、以下の条件を満たす必要があります。


ー 購入した家を売却し、4年以上経っているいること。

ー 最初の購入で利用した、RRSPの借り入れ額を全額返済していること。


カナダ政府は、First Home buyerが家の購入をしやすくするために、2回目の条件は、政府が意図的に条件を厳しくしています。


7. First Time Home Buyer Incentives を利用する

これは、現在(2022年7月)の情報です。このプログラムは、条件・内容と共に将来変わる可能性があることをあらかじめご了承ください。


簡単に言うと、ダウンペイメントの5%~10%をカナダ政府から借りるということができます。また、この返済は、家を売ったとき、または25年経ったときに、カナダ政府へ返済します。また、家を売ったときに、家の評価価値が上がっていると、借りた分に対して、売却益(最大8%)を含め返済する必要があります。

また、このプログラムを利用する場合、下記の条件が必要になります。


ー はじめての住宅購入であること


ー 収入が$120,000を超えないこと。(購入する家が、トロント、バンクーバー、ビクトリアの場合は、収入の上限が$150,000)


ー 借入額が、収入の4倍以下であること。(購入する家が、トロント、バンクーバー、ビクトリアの場合は、4.5倍以下)


ー カナダ市民、永住権保持者、またはカナダのワークパーミットを保持していること。


ー 最小限のダウンペイメントが、従来のダウンペイメント(預金、RRSP、ギフトなど)であること。


ー モーゲージの借り入れ額が80%以上であり、CMHCまたはSagenの住宅保険ローンに入ること。

物件タイプ

借りられるインセンティブ

新築物件

5% もしくは 10%

中古物件

5%

新築・中古 モバイルホーム

5%

また、その他にも細かい規定、このプログラムを取り扱っていない金融機関もあります。

質問がありましたら、こちらにお問合せください。


いかがでしたでしょうか。重要なポイントは、それぞれの金融機関によって、ダウンペイメイントの規定も変わってきます。自分が利用している銀行で断られても、他の金融機関では違った結果になる場合もあります。あきらめずに、モーゲージブローカーにご相談ください。



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