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【契約前に必読】スタンダードモーゲージとCollateralモーゲージの違い


銀行で、「HELOCがあれば、不測の事態に備えられますよ」と言われ、スタンダードモーゲージとCollateralモーゲージの違いについて説明を受けずに、HELOCを契約された例をよく聞きます。


カナダのモーゲージには、スタンダードのモーゲージと、Collateralモーゲージ(担保モーゲージ)の2つの異なるモーゲージがあります。


実は、この2つのモーゲージは、不動産登記において大きな違いがあり、法的手続き、解除料などの費用、更新の選択肢に大きく影響を及ぼす要因となります。スタンダードのモーゲージと、Collateralモーゲージ(担保モーゲージ)は、契約内容が異なり、借り手にとって重要な選択肢となります。


今回は、この2つの違いについて詳しく説明します。




スタンダードモーゲージ

契約に記載された融資額のみを保護します。この担保を基に、他の金融機関はローンなどの借入を行えません。そのため、他のローンの支払いが滞った場合でも、直接的にこのモーゲージに影響を与えることはありません。


しかし、将来的に追加融資を受ける場合、新たな契約を結ぶために追加融資額を申請し、再審査を受ける必要があります。また、ノータリーまたは弁護士による法的手続きが必要となります。


Collateralモーゲージ

Collateralチャージ(担保チャージ)は、金融機関が実際の住宅ローン額を超える合計金額に対して不動産に法的な担保権を設定する一種のモーゲージです。

これは、借り手がモーゲージだけではなく、その他の債務や借入額も含めて一つの担保権にすることを言います。


モーゲージを契約した際にCollateralチャージを、不動産を担保として登記されると、借り手はその枠内でローンを借りることができます。また、Collateralチャージは金融機関が解約しない限り、その担保に対する債務が完済されていても有効であり、利用するたびに審査や法的手続きの必要はありません。


したがて、Home Equity Line of Credit (HELOC)を持っている場合、Collateralチャージ(担保チャージ)になります。


Collateralチャージ(担保チャージ)は、クレジットカード、車のローン、など複数のローンに対して担保として利用することができます。


Collateralチャージ(担保チャージ)のメリットは、追加資金に簡単にアクセスできることですが、注意すべきマイナスな側面も存在します。


知っておくべき、Collateralモーゲージのデメリット

HELOC付きのモーゲージを、更新時に他の銀行にスムーズに移行できないため、借り換え(リファイナンス)という手続き方法が必要になります。さらに、Collateralチャージ(担保チャージ)の解除料がかかることがあります。


また、借り換え時に、一度もHELOC枠を利用したことがなくても、Collateralチャージ(担保チャージ)の解除料がかかってきます。


なお、最も慎重に検討すべきポイントは以下の点です。


Collateralチャージ(担保チャージ)、クレジットカード、その他ローン、収入、預金などを1つの銀行にまとめてしまうことです。


一見、ひとつのメインバンクにまとめることで、管理がしやすいといったメリットがあります。


しかし、不動産を担保にしたクレジットカードの未払い残高$5000が、不動産の差し押さえに繋がったケースもあります。

また、元配偶者の名義が不動産登記に残っており、別居している場合でも、元配偶者の未払いローン$29,000の為に家が差し押さえになったケースや、共同保証人となった家族の車のローンで、家族の支払いが滞り、最終的に不動産の所有者が未払い残高を支払わなければならなかったケースもあります。


投資の世界で言われるように、「卵はひとつの籠に盛るな」という、分散投資の重要性を教える有名な言葉がありますが、実はローンにおいても、1つの金融機関にローン・資産すべてをまとめてしまうのは、非常にリスクのあることです。


その為、銀行からの勧めに流されず、この2つの契約の違いを理解し、ご自身の家計状況・将来プランに応じて、適切な選択をすることが必要です。



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モーゲージブローカー

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