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モーゲージの3つのレンダータイプ、ご存じですか?


カナダでは、モーゲージを取り扱っている金融機関は大きく分けて3つのタイプがあります。

Aレンダー、Bレンダー、プライベートレンダーです。


それぞれ、特徴やガイドラインが異なるため、お客様のニーズに応じて選択することが重要です。

今回のブログでは、この3つのタイプの違いをご紹介します。



Aレンダー

Aレンダーは、安定した収入と、クレジットヒストリーが良いお客様(Aクライアント)を対象にした金融機関です。主にカナダの主要銀行・信用銀行・モノラインレンダーが含まれます。


カナダの主要銀行(CIBC、TD、RBC、BMO、Scotiabank、National Bank of Canadaなど)は連邦規制の対象であり、カナダの金融機関監督官局(OSFI)の監督下で運営されています。そのため、ストレステストなどのガイドラインに沿う必要があります。 信用組合も、主にAクライアントを対象にしていますが、州政府によって規制されています。


モノラインレンダーは、銀行や信用組合と異なり、モーゲージを専門に取り扱い、預金などのサービスは提供していません。運営費用を抑えるために支店を持たないため、一部のモノラインレンダーは大手銀行よりも低い金利を提供することができ、競争力のあるサービスを展開しています。


信用組合やモノラインレンダーは、連邦政府規制の対象外であり、OSFIの規制に従う必要はありません。しかし、多くの信用組合やAクライアントを対象にしたモノラインレンダーは、お客様と自社の利益を守るため、ストレステストを採用しています。


Aレンダーを利用するメリット

ー 金利がこの3つのレンダーの中で一番低い。

ー レンダー費が掛からない。


Aレンダーを利用するデメリット

ー ガイドラインが厳しい為、借入可能額が低い場合がある。

ー 自営業の場合、所得の審査はネットインカムで計算されるため、多く借入が必要な場合、所得を多く申請する必要があり、節税対策には適さない場合がある。

ー クレジットスコアが低いと借入が不可。

ー 自営業・流動性のある収入の雇用者は、収入の安定性・運営の期間によって借入の審査結果が影響されることがある。

Bレンダー

Bレンダーと呼ばれる、主にモノラインレンダー(*一部のモノラインレンダーは、Aクライアント、Bクライアントの両方を取り扱っています)は、ガイドラインの資格要件を緩和して、借入のハードルを下げていますまた、そのリスクを金利で補うため、Aレンダーに比べて1%ほど、金利が高くなる傾向にあります。


Bレンダーを利用するメリット

ー 低いクレジットスコアでも借入が可能。

ー 過去に倒産などのヒストリーがあっても場合によって借入が可能。

ー 自営業を始めてから2年未満でも利用できる。

ー 経費を多く落としているため、ネットインカムが少ない場合でも融資額を増やせる可能性がある。

ー 節税のためにネットインカムを低く抑えたい方に適している。

ー 収入がコミッションベースで不安定な場合に利用できる。

ー Aレンダーよりも融資額を上げたい。

ー タックスファイリングした書類ではなく、ファイナンシャルステイトメントの収益で、審査が可能。

ー 通常は1年から2年のショートタームで、ターム終了後にAレンダーに借り換えて金利を下げることができ、短期間のソリューションとして利用ができる。


Bレンダーを利用するデメリット

ー 金利が、Aレンダーよりも高く設定されている。

ー レンダー費がかかる。

ー 最低20%の頭金が必要。


Bレンダーは、主に自営業・会社経営をされている方にとって、節税対策の面で大変有効なレンダーです。


プライベートレンダー

プライベートレンダーは民間企業などが、銀行や信用組合などの金融機関よりもより柔軟な条件で融資を行うことができます。


プライベートレンダーを利用するメリット

ー 物件の市場価値が審査の主要要素であり、収入審査がない場合もある。

ー クレジットスコアが低くても借入可能。

ー 償還期間が長く設定されている。

ー 金利だけの支払いが可能な場合もある。

ー 短期のターム(1~2年)で組むことが一般的。

ー 収入がない場合や海外の資金をカナダに移せない場合など、短期的なソリューションとして利用できる。

ー 審査から融資までの期間が短い。

ー ブリッジローンや2ndモーゲージとして利用できる。


プライベートレンダーを利用するデメリット

ー 頭金が最低25%(例外もあり)必要。

ー レンダー費がかかる

ー 金利がAレンダーに比べて、2.5~4%高い

ー クロージングコストがAレンダーに比べて高くなるケースが多い。


プライベートレンダーは、金利が高い為、短期的なソリューションとして利用されるケースが多いです。


どのタイプのレンダーを選んでも大切なこと

上記のどのタイプのレンダーを選んでも、契約書はご自身でよく確認することが大切です。


例えば…


ー 契約書にある、小さな文字で書かれた但し書きの制限や条件


ー 金利でだけでなく、毎月支払うモーゲージの金額


ー 一部、または全額の繰り越し返済に関する条件


ー モーゲージを解約する場合にかかる費用


契約書のサインは、すべて条件などを確認したうえで行いましょう。


いかがでしたでしょうか?カナダでは、一言でモーゲージといっても3タイプあり、それぞれのメリット・デメリットがあります。


また、レンダーの選択は、お客様のご状況によって最適なレンダーの選択が異なってきます。

ご自身の最良な選択肢を知りたい場合は、ぜひお気軽にご質問ください。



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